本が捨てられない

こんなこと書いてる暇があったら、さっさと片付ければいいのに~
どうでもいい長文です。

教室の中で不要と言えるもの、それは古い日本語の絵本と児童書でしょう。我が子たちが幼い頃から親しんだ歴代の本が、行き場がなくて教室の一角を占めています。

行き場がないのもここにある理由ですが、私には学校帰りにやってくる生徒たちがレッスンまでの時間に読んでくれるだろうという期待がありました。けれど そんな期待はあっさり裏切られ、生徒たちは学校の宿題をこなすのに忙しくて古びた本の存在さえ気にしていない様子。羨ましいことに、読みたければきれいな本が図書室や教室の文庫に豊富にあるのですから。

私が小学生低学年の頃は、学校の図書室も今ほど本が豊富ではなく、家が貧しかった私は読みたくてもなかなか本を買ってもらえませんでした。やっと買ってもらった数冊は宝物で、何度読み返したことか知れません。そんな私に新しい本をと思った両親は、ある日自分たちの本をかき集めて風呂敷に包み、古本屋さんへと出かけていきました。私は本の山を抱えて戻ってくる両親を今か今かと待っていました。ところが、2人が家中の本と交換できたのは、たった1冊の児童書でした。

絵本や児童書の山をすっきり処分できないのは、そんな私の生い立ちにあるのでしょう。本をごみにするなんてどうしても出来ません。実は、両親が苦労して買ってくれた本、茶色くなりしみだらけのグリム童話や日本昔話も この部屋の戸棚の一番奥にしまってあるのです。

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